【漫画】角層バリアを守ればヒリつきは減らせる

【漫画】角層バリアを守ればヒリつきは減らせる

角層=レンガ&モルタルでできた“バリア”

肌のいちばん外側「角層」は、レンガ(=角質細胞)とモルタル(=細胞間脂質)からなる“煉瓦の壁”のような構造。モルタルにあたる脂質の主役はセラミド・コレステロール・遊離脂肪酸で、これらが規則的に並ぶほど水分が逃げにくく、刺激を受けにくい状態を保てます。 

角層表面は弱酸性(おおよそpH4.5〜5.5)に保たれるのが望ましく、この酸性環境が酵素活性や脂質代謝、常在菌バランスを支えてバリア機能を助けています。

NG習慣:こする/熱いお湯/アルカリ寄り

・摩擦(ゴシゴシ洗い)や熱いお湯は皮脂・天然保湿因子を過剰に奪い、角層のpHを上げやすくします。
・アルカリ寄りの洗浄剤は角層の酸性環境を乱し、TEWL(経表皮水分蒸散)上昇や赤みなどにつながります。研究でも従来型アルカリ石けんはTEWLと紅斑を増やしたと報告されています。 

入浴や洗顔はぬるま湯・短時間・やさしくが基本です。

洗う(30〜60秒)→押さえ拭き→保湿

1) 洗う
・まず顔をぬるま湯で濡らす。
・泡で30〜60秒を目安に。Tゾーンは指腹でやさしく、Uゾーンは泡を転がすだけ。
・強い摩擦、高温、長時間はNG。一日2回以内を目安に。

2) 拭く
タオルは押さえ拭き。こすらない。肌が少し湿っているうちに次へ。 

3) 保湿
・水分: ヒアルロン酸、グリセリンなどのヒューメクタント。
・脂質: セラミドなどバリア脂質を補うアイテム。
・薄いフタ: ワセリンやシア脂などオクルーシブで蒸散を抑える。
この層状アプローチが、乾燥ケアにおすすめ。

※1本で三つ(水分+脂質+フタ)を兼ねている化粧品もあります。

洗浄剤は“弱酸性&低刺激”を

・石けん=アルカリ寄りで脱脂力が強め。
・シンデット(合成界面活性剤ベースの洗浄剤)=弱酸性〜中性に調整しやすく、やさしめ。
ヒリつきが出やすい日は、弱酸性タイプを選ぶのが無難です。

ラベルでの見分け方

・石けんっぽい表示例:
石けん素地/脂肪酸Na/パーム脂肪酸Na/オレイン酸Na/ステアリン酸K など

・シンデットっぽい表示例:
ラウロイルメチルアラニンNa/ココイルグルタミン酸Na/K/ラウロイルサルコシンNa/ラウリルスルホ酢酸Na(SLSA)/スルホコハク酸系/メチルタウレート系/ベタイン系(コカミドプロピルベタイン など)/両性界面活性剤
→ バー(固形)でもシンデットはあります。「固形=石けん」とは限りません。

※注意:SLS(ラウリル硫酸Na)のように刺激を感じる人がいる合成界面活性剤もあります。成分とpHの“両方”を見るのがコツです。

 

監修者:島村久美子(薬剤師)
株式会社フロックス代表。敏感肌スキンケア、インナーケア成分設計、漢方薬やハーブ活用にも精通。LINOの製品開発・監修を担当し、角層バリアと低刺激設計に基づく情報監修の他、薬局実務も行っています。
資格:薬剤師/漢方薬生薬認定薬剤師
実績:敏感肌向けスキンケアの処方設計/OEM事業多数/スチーム事業監修/教育コンテンツ連載 ほか
開示:本記事のテーマと関連する自社製品の開発・監修に関与しています。

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